さて、いよいよ出発です。当日は、朝早い便を利用するため、早起きしなくてはなりません。朝5時頃に寝ている子供達を起こしました。
「沖縄行くぞー。起きろー!」
いつもより、1時間以上早い時間ですが、子供達は例によってくずりもせず、むくむくと起きあがりました。羽田までは、タクシーで約30分。若干お金がかかりますが、電車を使うよりかなり早く行けるし荷物も多いのでタクシーを呼んでいます。
支度をして、玄関を出るとタクシーが待っていました。
「羽田までお願いします。(予約時に言ってありましたが、一応。)」
「JALですか?」
「いや、ANAです。」
「ご旅行ですか。いいですね。どちらに行かれるんですか?」
「沖縄です。」
「それはいいですね。もう、暑いんでしょう?」
「梅雨の時期なんで、明けてくれれば暑いと思いますよ。」
そうこうしているうちに、羽田へ着きました。チェックインをすませ、荷物をあずけると、身軽になりました。さて、搭乗口へ着くと、パパはおもむろになぜか前日に
銀座わしたショップで買った泡盛のミニボトルをあけ、売店で買ったミネラルウォーターと売店でもらった紙コップを使ってさっそく泡盛の水割りを作り、飲み始めました。もう、心は沖縄です。
離陸をすると、子供達は大喜び。ぐんぐん、飛行機は高度を増していきます。パパは既に泡盛で良い気持ちになっていました。朝っぱらから困ったパパです。
雲の上は、当然快晴!沖縄まで、もうすぐです。
さて、そうこうするうちに沖縄の那覇空港についてしまいました。
乗ってきた飛行機です。今回は、ANA でした。
到着ロビーには、いつもの通り沖縄の海水魚が迎えてくれました。
那覇に到着すると、これからは時間との戦いです。
今日の午後訪問する予定の美ら海水族館の閉館時刻が午後5時半、できれば午後3時頃迄には水族館に到着したい。
飛行機の那覇到着が午前11時半頃。実質4時間しかありません。飛行機が到着したあと、荷物のピックアップ、レンタカーの手続き、等を行うと、どうしても1時間以上たってしまいます。そうすると、現実的には1時間半ぐらいで那覇から水族館までいかなくてはなりません。また、shunさんや、てつりんも、同じ日美ら海水族館に来て、待ち合わせをする予定なのです。やはり、なんとしても午後2時ぐらいには着きたいところです。
実は、序章2でも書いたHPでこの辺のところを色々と掲示板で聞いてみたのです。那覇空港から、本部の水族館まで、車で行くのに最短時間で行くにはどうしたらよいか・・・
通常は、那覇空港から那覇へ入り、ゴッパチと呼ばれる国道58号線を北上すると本部まで行くことが出来ます。ただ、これで怖いのが那覇の渋滞。混むと、那覇を越えるのに平気で1時間以上かかってしまいます。それは以前、一人で那覇市を訪問したときに経験していました。
しかし、高速を使えばよいと言うものでもありません。以前来たときは、沖縄を縦断する、沖縄道は、那覇インターチェンジから入るしかありませんでした。この、那覇インターというのがくせもので、空港からこのインターへ入るには、先ほどの大渋滞の那覇市内を通過しなければならないのです。つまり、高速を使っても、58号線を使っても、那覇の大渋滞は逃げられないということになります。これでは、最低でも、2時間以上かかってしまいます。ヘタをすると、3時間!これでは美ら海水族館では、少ししか見学ができません。
困りました。
インターネットや、地図を調べて、どうも最近那覇空港道という高速道路が建設されているらしいことがわかりました。インターチェンジは、「南風原南」。(南風原と書いて、「はえばる」と読みます。はえばる南インター)ここは空港寄りなので、ここまで順調に来ることが出来れば、後は早いはずです。
那覇空港から、南風原南まで、うまく来る道は無いものでしょうか?
ありました。「豊見城東道路」(とみぐすく東道路)という道路が、空港から少し走ると入ることが出来ます。この道は、まだできあがっていない那覇空港道の一部で、本来なら豊見城から高速になるはずのものです。未完成の一部分を一般道として使わせているようです(平成15年6月現在)。道は、高速道の片側を両方向通行で使っているので、片側1車線しかありません。ですが、本来は高速となる道ですから、信号もなく早く南風原南へ到達することができるでしょう。
空港からは、国道58号線を南下し、県道7号へ出るとこの「豊見城東インター」に行くことが出来ます。「豊見城東道路」を通って、「南風原南インター」から「那覇空港道」に入ります。那覇空港道は、「沖縄道」とつながっていますから、そのまま本部に近い、沖縄道の北端である「許田インター」へ向かうことができます。許田インターを降りたら、国道58号線をさらに北上すると、美ら海水族館へ行くことが出るはずです。
とまあ、こんな風に事前に調べていました。ということで、できるだけ早くレンタカーをピックアップして友人達の待つ美ら海水族館へ到達しなければなりません。
到着ロビーを出て、そそくさとレンタカーのマイクロバスに乗り、レンタカー事務所に着きました。ところが、ここがけっこう利用者で混んでいる!書類を書いて、待ちました。そして、ようやく車のキーを手に入れました。飛行機が到着してから、かなり時間が経ってしまいました。沖縄は既に暑くなっていて、後で解ったことですが、私たちが沖縄に到着した日に梅雨が明けたそうです。汗をかきながら、ようやく荷物を積んで車に乗り込みました。朝飲んだ泡盛はすっかり抜けてしまいました。(抜けてなければ、運転できませんが・・・)
さあ、安全運転で、しかし、道を間違えないようにして、美ら海水族館へ向かわねばなりません。
レンタカーの営業所の前は、新しい整備された道路です。頭上にはモノレール、いや、ゆいレールが見えています。このゆいレールが逸れる辺りに交差点があり、ここから県道に入ります。持ってきた地図をたよりに、初めて通る道を走ります。曲がる地点を間違えると、Uターンするのはなかなか難しいし、間違えて時間をロスすることはできません。パパはママと一緒に地図を首っ引きで、真剣に、間違えないように運転しました。
県道はけっこう渋滞していて、待つのにイライラしてしまいます。なんとか早く「豊見城東道路」に入りたい。ようやく「豊見城東」の標識が見えてきました。やはり、片側一車線のようです。しかし、流石自動車専用道路。片側一車線でも、突然スムーズな流れになりました。高速道路で、高架ですから見晴らしも良くなりました。レンタカーの速度も上がってきます。(制限速度以内ですけど。)子供達も、だんだん気分良くドライブを楽しみ始めました。
豊見城東から、南風原南インターまでそれほど時間はかかりませんでした。料金所があります!チケットをとって、那覇空港道路へ入りました。ここは、片側二車線です!スピードも上がります。早い早い。大体、走っている車が少ない!
高速道路は、すぐに那覇インター近辺に到達しました。このあたりから、高速道路は沖縄道になります。那覇といっても、首里より西側になります。これから、沖縄本島を縦断することになります。
走っている車の量は、さらに少なくなりました。時間は、その時点で30分くらい経っています。もし、これが内地ならけっこうとばしていたでしょう。しかし、ここは沖縄です。殆どの車が制限速度で走っています。それに、覆面パトカーもいるらしい。パパは制限速度で走っています。なんとなく、遅い気もしますが、交通ルールは守らねばなりません。
たまに、どうみても内地の人間らしい人が運転している車が私たちの車をすごいスピードで追い越していきます。しかし、つられてはいけません。
沖縄本島は、狭いとはいうけど、走っているとけっこう広いです。まあ、時速140kmもだしてぶっ飛んでいけば数十分で終点まで行けるのでしょうが、制限速度(80km/h)ですとそれなりにかかります。ただ、景色はだんだん緑も多くなり、ドライブとしては最高です。
ほぼ、1時間半ぐらいのドライブで終点の許田へ着きました。後は、ゴッパチを北上するだけです。
国道58号も、この辺りまで来るとそれほど混んでいません。普通に40km ぐらいで走ることが出来ます。ただ、許田から美ら海水族館までも、けっこう距離があります。許田から美ら海水族館まで、1時間近くかかってしまいました。
さあ、ようやく美ら海水族館に着きました!携帯でshunさんに連絡すると、「おおー、着いた?こっちはもう中でゆっくりやってるよ〜。てつりん達もいるよ〜。」
ここは、もともと沖縄海洋博公園の中で、駐車場から水族館までかなりの距離があります。入り口には・・・・
おいおい、こんなところで記念撮影をしている場合では・・・・!しかし、見つけてしまったものはしかたがない。┐(´_`)┌ヤレヤレ
テクテク歩くとようやく水族館が見えてきました。