石垣島つれづれ記(4)

4日目:2000/1/2:シュノーケリング3

実は、前日の夜、かなりの嵐で、夜中に雨も降ったもようでした。
2日の天気は、かなり心配し、最悪民宿でトランプかなぁ。と思っていました。

朝6時頃目が覚め(石垣島では、パパは毎日6時頃目が覚めていた。早く起きて遊びたかったのでしょう。(^_^; )外を見ると、石垣島は7時過ぎに明るくなるのでまだ暗いのですが、風がものすごい!木々が大きく揺れるほどの大風でした。

しかし、風はすごいのですが、だんだん明るくなってくると、空には雲もあまりなく、日差しもかなり強い。そこで、車で10分くらいのところにある、米原ビーチに行くことにしました。

米原ビーチは、白い砂浜が長く続くところですが、波打ち際からすぐに岩場になり、海水浴にはあまり向かないようです。しかし、シュノーケリングには最適。風が強く、浜にあがったときに寒そうでしたが、ナマコをどうしても探したく、潜ることにしました。

潜るとすぐに、ところどころに岩が見えます。浜の近くでは魚もあまりいませんし、サンゴもハマサンゴがところどころに見えるだけです。ここも、高水温にやられてしまったのでしょうか。

しばらく泳いでいると、徐々に岩にミドリイシが目に付くようになりました。アウトリーフより、少し内側ぐらいになると、水温もなぜか若干高く、サンゴもエダミドリイシが見つけられます。ただ、ほとんどのミドリイシは、白化しています。もちろん、ポリプを出しているミドリイシもあり、成長点が青くとてもきれいなものもあります。しかし、それらはほとんどが小さいものです。元気そうなエダミドリイシは、大体長さが20cmくらいまでです。

しかし、天然のミドリイシは、どれも大変きれいです。ダイビングは何度もしていますが、サンゴを飼うようになってから見るのは初めてです。海の中で、体が冷えるのも忘れて、かなり興奮して潜っていました。よく見ると、ツツウミヅタや、ウミキノコも見えます。海にいるツツウミヅタは、ショップで見るものとは、似ていてますが、その色、大きさが全然違い、力強い感じがします。岩ごと持って帰りたくなります。(道具もないし、できませんが)よせばいいのに、また手で触ってしまいました。今度は大丈夫でしたが。。。

肝心のナマコですが、なかなか見つかりません。例の、ばかでかいナマコ(ジャノメナマコ)はあちこちにいます。それから、オオイカリナマコもすぐにみつかります。オオイカリナマコは、長さは大体50cmから1mぐらいのものまでいます。こいつを水槽に入れることは不可能です。

とはいえ、他のナマコが見つからないので、一番小さいオオイカリナマコを採取しました。こいつもすごい粘着力。おまけに長いため、うでにからみ、大変でした。

ふとみると、岩の上に小さい黒いナマコ(シカクナマコ。別名クロミシキリ)を発見。真っ黒で、イボイボのような突起があり、突起の先が黄色くなっています。大きさは、15cmくらい。これなら大丈夫でしょう。これは持って帰ることにしました。

30分くらい潜っていると、ウェットを着ていないのでかなり寒くなります。今回は、30分を、
2回にわけて潜りました。

時期的な物もあると思いますが、魚の数もそれほど多くはありません。話に聞くと、夏場は餌付けをしているらしく、潜っていると、ベラやら、キュウセンやらがよってきます。

岩をのぞくと、ウツボが顔を出して、威嚇します。これに噛まれたらやばい。やばいと言えば、ウミヘビもいます。白と青のシマシマ模様できれいなのですが、噛まれたら命を落とします。死ぬのはいやなので、そおっと逃げました。(~_~;

結局、ビーチではほとんど海にいたパパは、家族から大変ひんしゅくを買ってしまいました。

米原は、本来キャンプ場で、アスレチックのような遊具もあります。ただ、我々が行った12月31日〜1月3日は、クローズ期間でした。逆に空いていて良かったのですが。

海は大変きれいなのですが、やはり白化が目立ちます。まだ生きている可能性もありますし、なんとか回復してもらいたいものです。

マングローブ群生地:

実は、野底のマリンメイトを選んだ理由は、もう一つあります。それは、野底の近くにヒルギ群生地があるからです。米原から帰ったあと、夕方にでかけることにしました。とはいえ、マリンメイトから、車で2分です。

野底には、河口があるのですが、河口付近は汽水域の為マングローブが群生しています。特に、ヤエヤマヒルギがすごい量です。

テレビ番組でしか見たことがなかったのですが、ヒルギが川辺にタコの足のような根を何本も出して自生しており、ジャングル状態です。


マングローブの群生地。観光スポットになっている。
手前の林と、奥の森(全てがマングローブ)の間に、
川が流れている。

そこは、見学もしやすいように、階段があり、マングローブの生えているところまで歩いていけます。奥の方までは行けませんが、マングローブ林に少しはいると、地面は殆ど泥沼の状態です。
あちこちに、
コメツキガニが作ったと思われる泥のダンゴが山になっています。


マングローブの森砂地だが、森の中は、一種の湿地帯。
ただし、海水だが。砂の上に、マングローブの種がころがっている。

そうそう、マングローブの種を見つけなくては。

時期的に、できたての種はどうも、ないようでした。地面に転がっているのは、殆どが腐ってしまっているヤエヤマヒルギの種です。これを持って帰っても、芽をださせることは無理です。


森の中に少し入ったところ。水たまりは海水で、トビハゼや、キヌバリ
もいる。ところどころに、コメツキガニの作った砂ダンゴが積み重なっている。

どこかに生きている種はないか、とすこし林の中に入りました。すると、「バシャバシャ」と小さいものがあちこちでとびはねています。よく見ると、トビハゼです。長さが大きくても、5cmくらい。
目玉がピョンと飛び出ていて、なかなか愛嬌がありました。転がっている木ぎれをよく見ると、コメツキガニが見つかりました。トビハゼも、コメツキガニも、すばしこくて、つかめることはできません。しかし、実際にテレビなどで見たとおりの世界を目の当たりにして、大変感動しました。

と、廻りを見ると、ところどころに、小さな葉がはえたエダが地面から出ています。よく見ると、地面につきささったマングローブの種から、葉が数枚生えているのです。


芽を出しているマングローブ。見たところ、ヤエヤマヒルギのようである。
長さは、60cmくらいはある。

運良く地面につきささったマングローブの種が、芽をだして、成長しつつあるのです。廻りにはそのような小さい苗がたくさんあることがわかりました。

念願の天然マングローブの種!それも、既に芽が出ている!これは持ち帰って育てられそうです。

ショップや、沖縄物産展(わしたショップ)で売っているものより、かなり大きいものです。長さは少なくとも50cmくらいあり、種自体も2cmくらいの太さがあります。ゆっくりひっぱると、泥沼のためか、簡単にひっこぬけます。ただ、既にかなりの勢いで根が生えています。

よく見ると、そこいら中に生えているので、10本ばかり採取しました。既に自宅のマングローブ水槽はマングローブで埋まっているので、さらに大きな水槽を立ち上げ、このマングローブを植え込まねばならないでしょう。うまく、育てられれば良いのですが。。。


採取したマングローブの種。既に芽の出ているものが多かった。

その群生地は、ヤエヤマヒルギ以外にも、何種類かのマングローブ、オヒルギや、メヒルギなども自生しているようです。図鑑などを持っていればわかったと思うのですが、種でしか見たことがないので、ヤエヤマヒルギしかわかりませんでした。

この場所は、だれでも簡単に自然のマングローブ自生地を見ることができるので、大変面白いと思います。

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