(5) そして一年が経ち・・・(2002/10)
なんとなんと、去年の4月から、全くマングローブ水槽の状態を報告していませんでした。
というのは、マングローブの成長がことの他遅く、その為に水位を上げられず、スキマーを使えないのでエアーレーションを続けていました。そうすると、入れようと思っていたヨウジウオも入れられないし、塩ダレは出るし、HPに掲載してもつまらないし。(変化がない)
というような状態のまま、いつしか月日がたち、一年半も経ってしまいました。
一応、マングローブも成長し、葉を出しています。最近の様子を報告します。
(2002/10/15)
全景です。マングローブがかなり伸びました。葉っぱも出ています。かなり多くのマングローブの種を植えたのですが、実際現在まで残っているのは、左側の4本のみです。右側は、エアレーションをしていた為に、塩水が葉についてしまい、その原因で枯れたようです。
マングローブを育てるときは、葉に塩水がかからないように気をつける必要があります。
照明は、あいかわらず、岩崎ハイラックス6500K 150W を使っています。まだ球は換えていません。
光量は、かなり落ちています。アマモがかなり増えました。入れているアマモは、
リュウキュウスガモ、ウミジグサ、ボウバアマモ、ウミヒルモです。
中でも、リュウキュウスガモと、ウミヒルモの繁殖がすごいです。
水槽中程には、120cm水槽でジャマ?になった、スターポリプと、ブルームウミアザミを置いています。
(増えも減りもしません。)マングローブの葉のアップです。
枝分かれはしていませんが、葉が次々と、しかし、ゆっくりと増えています。
地中の養分が足りなくなってきたのでしょうか、少し成長が鈍くなっています。水槽の砂面近くは、こんなぐあい。リュウキュウスガモと、ウミヒルモが領域をせめぎ合っている感じです。
ただ、ヒドラが大発生しており、美しくありません。
こいつを食べる生物はいないものでしょうか?
汚いし、苔よりしまつが悪いです。ウミヒルモのアップ。
こいつが、増えて増えて大変です。
何が大変かというと、海草は葉がどんどん出てくるのですが、同様にどんどん枯れていくのです。この枯れた葉が水面に浮かんで汚いのと、スキマーや、循環ポンプに詰まったりして、問題になります。
マメに枯れ葉をとらなくてはなりません。
リュウキュウスガモも、同様です。こいつは長いのでもっと目立ちますので、めんどうです。何匹かヤドカリを入れているのですが、こいつはお気に入りです。ただ、名前がよくわかりません。
写真では見えにくいですが、クシ状の触角をフリフリしてプランクトンを補食しているようです。
ときどきからごと砂中にもぐり、触角だけだしていたりします。とてもおもしろい習性をしています。
ウミウサギガイでしょうか?黒い外套を着込んでいることもあります。
けっこう、かわいいヤツ。水槽の後ろには、BakPakというスキマーをつけています。Rio400 程度のポンプにエアーをかましているのですが、アマモの葉が絡んだり、エアーのせいか、すぐにポンプが壊れます。大体、3ヶ月に一回ぐらい交換しています。
ポンプにエアーをかまさず、エアレーションをスキマー内で行った方が良いかもしれません。
目的は、単なるエアレーションなのですが、塩ダレがあるのでスキマーを使っているだけです。
今後の検討事項です。
ちなみに、汚水は殆ど出ません。たまに(一月に一回くらい)カップを洗うだけです。夏は流石に暑くなるので、配管をして、クーラーを接続しました。夏場はけっこう運転されています。これがないと、やはり小さな水槽でもダメですね。(昔買った KS-RC1です。) お待たせしました、イシヨウジ君です。
全く餌をやっていませんが、もう、3ヶ月くらい生きています。しきりに、何かをさがしています。 なんだか、ヘビみたいですね。でも、よく見ると可愛い顔をしています。
というわけで、一年半ぶりにマングローブ水槽をご紹介しました。鶏糞水槽とか、どぶ水槽とか言われており、皆さんには大変ご心配をおかけしましたが、何とかここまで崩壊させずに来ました。
立ち上げてから、一切餌をやっていないのと、水換えはこの時点で一年間やっていません。水は蒸発するので、たまに浄水器の水(RO水ではありませんので、珪酸などは含まれています。)を足し水するくらいです。
この水槽は、そもそもマングローブを育てたいが為に作ったようなもので、前回の30cmキューブ水槽の失敗を参考に、改善して立ち上げました。一時、硫化水素が出て、スーリンにもアドバイスをもらいました(ありがとうございました)。苦難の末、なんとかイシヨウジを飼えるまで来ましたのも、多くの方の興味と関心と応援があってのことです。本当にありがとうございました。
この水槽は、このまま維持していくつもりですが、ひとまず、立ち上げ記としてはここでくぎりをつけたいと思います。
(おわり)